キャブレター点検・調整

デロルトキャブレターの構造は、ほぼ同じになります。
大きく違うのは、チョークがティクラ・レバー・ワイヤーの違いになります。
同調はアイドルスクリューを緩めた状態で、前後のスロットルバルブの開き始めを合わせるように調整ネジ(21)を回して調整します。
アイドリングは、アイドルスクリュー(7)でスロットルバルブ(29)の側面を直接押し上げます。
その為アクセルを戻す際、手を離して一気に戻すと
接触部分が変形してアイドリングをしなくなります。(変形した場合前・後のバルブを入れ替えて対応する事が出来ます)
アクセルは手で戻すように心がけると、変形を抑えられます。
アイドリング時の、燃料の調整はパイロットスクリュー(9)で調整します。
調整は右に締め込むと薄くなり、左に緩めると濃くなります。
取り外す際はワッシャー(11)とOリング(12)を確認して、
1回転から2回転位の間で合えば良いでしょう。
オーバフローが止まらない時は、油面を確認後フロートバルブ(40)とフィルター(34)の清掃
行って下さい。
加速ポンプの調整はは(52・53)で行いネジ山部が多くなると増加しますが、
出ない場合は(1・3・37・58)を確認して下さい。
ダイヤフラム(58)が硬化すると出にくくなります。
アクセルを軽くするには、ワイヤーの潤滑・取り回しとワイヤーを外しアクセルの動きを確認
スロットルバルブ(29)の清掃と動きの確認をして下さい。
スプリング(25)をやわらかい物に交換している車両も有りますが、やわらか過ぎはスロットルが張り付いた時回転が落ちにくい事があるのでお勧めは致しません。